海老名・厚木・相模原の設計、デザインを行うマスプラスデザイン

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海老名・厚木・相模原で建築・外構の設計、デザインを行う設計事務所です。

子育て・教育-保育園KHN

くさはな保育園

エリア:川崎市工事費:-延床面積:約1,650㎡
外観について外観は、アースカラーの色調でまとめ園庭の緑と調和をはかった。遊戯室部分は菱形ガルバリウムを採用し建物のアクセントににもなっている。菱形のパネルを一枚一枚手で張っていき、2000枚近くこの建物で使用した。また園庭の周りには2階バルコニーから続く回廊を設けており、普段は手が届かない木々の葉っぱに触れたり、鳥や小動物の目線で園庭を見下ろすことで、非日常を感じられる空間を子ども達に体験して欲しいと期待して計画した。
構造について鉄筋コンクリート3階建て。 園庭の周りを取り囲むように自立したブリッジ(回廊)を設けている。
配棟について計画地の周辺には住宅地がある為、子ども達の声がコンクリートの建物で緩和するような形で住宅地側に園舎を設け、園舎と園庭の計画をした。 園庭は自然環境を多く取り入れたスペース(自然庭)と、市からの要望である地域開放スペースとの2つに分けて計画を行なった。自然庭は、「五感を最大限に活用」、「植物を通し日本の四季・慣習に触れる」などをコンセプトに、極力固定遊具は少なくし、築山を設け、周囲には四季折々に移り変わる樹木や草花を植えることで里山のような園庭を目指した。また、子どもの成長を見守り続けるマザーツリーとして、9mのヤマボウシを植栽している。地域開放スペースは地被類を植えた「はらっぱ」とし、子ども達が走って遊べたり、保護者との交流や地域の子育て支援の場としている。
プランについて200人定員の保育園。既存保育園の民営化である。 100人定員の保育園が2園(保育園の集合体)あり、その2つの園舎を管理及び共用スペース(ホール)で結ぶ計画とした。これにより大人数の保育室ではなくなるため、今までの人数と変わらない環境で生活ができ、民営化後に少しずつ時間をかけて子ども達が新しい環境に対応していけるように配慮している。また、全員が集まれるホール(大遊戯室)や多目的ルームを設けることで、分割された保育室のリスクをなくし、異年齢交流保育にも対応できるようにした。ホールは雨の日の保育としても有効なスペースでもあると共に、窓を開放することで回廊と屋内外が連続し、園庭との一体感が生まれ、さわやかな風が吹き抜ける「第2の園庭」を形成している。

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