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海老名・厚木・相模原で建築・外構の設計、デザインを行う設計事務所です。

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集合住宅のデザイントレンド|着工が減る時代に「選ばれる賃貸」をつくる5つの視点

2026/10/09

集合住宅のデザイントレンド アイキャッチ

 

土地活用の方法として、マンションやアパートを建てて貸すことを検討される方は少なくありません。一方で、2025年に新しく着工された貸家は32万4,991戸で、前年より5.0%減り、3年連続の減少となりました。

建てられる数が減っても、入居者が物件を選ぶ目はむしろ厳しくなっています。駅からの距離・広さ・家賃が同じような物件が並ぶなかで、「この建物に住みたい」と思ってもらえるかどうかが、空室の出にくさや家賃の維持に直結する時代です。

以前の記事「長屋と共同住宅の違いとは?」では、共同住宅と長屋の違いや条例など、法規の面を取り上げました。今回は企画とデザインの面から、これからの集合住宅づくりで押さえておきたい5つの視点を整理します。

 

設計例

集合住宅づくりは「量」から「選ばれる質」へ

これまでの賃貸住宅は、間取りと家賃のバランスで勝負する「横並び」の企画が中心でした。これからは、企画・素材・性能・設備・構造のそれぞれで、選ばれる理由を設計の段階からつくり込むことが求められます。

集合住宅づくりの「これまで」と「これから」比較図

以下、5つの視点を順に見ていきます。

 

視点1|コンセプト型賃貸:住む人を絞り込む

「誰にでも合う部屋」は、裏を返せば「誰にとっても決め手がない部屋」になりがちです。そこで増えているのが、暮らし方や趣味で入居者を絞り込んだ「コンセプト型賃貸」です。

 

タイプ 想定する入居者 設計のポイント
ガレージハウス 車やバイクを大切にしたい人 シャッターと前面道路からの出入り、換気、床の仕上げと耐荷重、エンジン音や排気が住戸に響かない配置
土間・アトリエ付き 自転車・アウトドア・ものづくりが趣味の人 汚れに強い土間の仕上げ、水栓や排水、道具を掛けられる壁と収納
ペット共生 犬や猫と暮らす人 足洗い場、滑りにくく傷に強い床材、住戸間の遮音、共用部の使い方のルール
ワークスペース付き 在宅で仕事をする人 扉で区切れる小部屋やコーナー、通信環境、机まわりのコンセントと照明の位置

 

注意したいのは、入居者を絞るほど、対象となる人の数は減るという点です。周辺の駐車場代やペット可物件の数、駅からの距離など、そのエリアの需要と照らし合わせて「尖らせ方」を決めることが大切です。

 

視点2|素材感のある外観と、維持管理の計画

外観は、物件情報サイトの写真で入居者が最初に目にする「広告」でもあります。標準仕様の外壁ではなく、時間とともに味わいが増す素材を外観や共用部のポイントに使うと、写真の一枚目から印象が変わります。

 

素材 魅力 気を付けたい点
焼杉板 深い黒と浮き出た木目。落ち着いた陰影のある外観になる 表面の炭が手や服につくことがある。地域の防火規制に合う仕様かの確認が必要
杉板型枠コンクリート 杉板の木目がコンクリートに写り、硬さとやわらかさが同居する 型枠や打設の精度で仕上がりが大きく変わる。補修跡が目立ちやすい
コールテン鋼 表面の錆が保護層となり、年月とともに色が深まる 錆が安定するまでは流れ錆が出るため、下の床や壁を汚さない納まりにする
左官(塗り壁) 手仕事ならではのやわらかな陰影 下地や目地の工夫によるひび割れ対策、雨だれ汚れへの配慮

 

素材選びで大切なのは、経年変化を「劣化」ではなく「味」として受け止められるか、そして将来の修繕費まで含めて計画するかです。外壁は足場をかけて直す部位なので、張り替えや再塗装の周期と費用を、収支計画の段階で見込んでおくと安心です。

 

視点3|省エネ性能は「付加価値」から「前提」へ

2025年4月から、すべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務付けられました。さらに2030年度までに、省エネ基準はZEH(ゼッチ)レベルへ引き上げられる予定です。賃貸住宅も例外ではありません。

省エネ性能は、外観や間取りとも深く関わります。窓の大きさや向き、庇の出、断熱材の厚みは、ファサードの表情や住戸の内法寸法に影響します。特に狭小地では、断熱の厚み分だけ室内が狭くなることもあるため、間取りと断熱・窓の仕様は早い段階で一緒に決めるのが基本です。

 

■ ZEH-M(ゼッチ・マンション)とは

ZEH-Mは、集合住宅版のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)です。断熱性能を高め、高効率な設備で使うエネルギーを減らし、太陽光発電などでエネルギーをつくることで、建物で消費するエネルギーの収支をゼロに近づけます。

集合住宅は屋根の面積に対して住戸数が多く、太陽光だけで全住戸の消費をまかなうのが難しいため、達成度に応じて「ZEH-M」「Nearly ZEH-M」「ZEH-M Ready」「ZEH-M Oriented」の段階が設けられています。最も基本となる「ZEH-M Oriented」は、高い断熱性能と省エネ設備によって、太陽光発電なしでも一定以上の省エネを達成する水準です。

 

視点4|通信・宅配・ゴミ置場――「毎日使う場所」の質

全国賃貸住宅新聞が毎年まとめている入居者に人気の設備ランキング(2025年版)では、単身者向けの「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」の1位が高速インターネット(1Gbps以上)無料でした。10年間首位だった「インターネット無料」は2位に下がっており、「つながる」だけでなく「速さ」が問われる段階に入っています。

通信設備は、建物が完成してから増強しようとすると、配管ルートや機器の置き場所が足りずに苦労しがちです。設計の段階で次のような「毎日使う場所」まで考えておくことが、暮らしやすさと評価の差になります。

 

視点5|構造の選択肢が広がる「木造化」

近年の建築基準法の改正では、大規模建築物の木造化の促進や、階数に応じて求められる耐火性能の基準の合理化、建物の一部を木造にしやすくする見直しなどが行われました。

集合住宅でも、木造3階建てのアパートや、低層部をRC造・上階を木造とするような構成など、構造の組み合わせ方の選択肢が広がっています。木造は建物が軽く、工期やコストの面で検討の余地がある一方、住戸間の遮音や防火の設計がより重要になります。構造の種類は、法規・コスト・工期・遮音性能を並べて比較したうえで選ぶのがおすすめです。

なお、木造の構造に関するルールの変化については、「壁量計算の改正で何が変わる?2026年4月以降の木造住宅と狭小住宅への影響」で解説しています。

 

狭小地の集合住宅で、トレンドをどう取り入れるか

5つの視点をすべて盛り込もうとすると、工事費も膨らみます。特に敷地が小さい場合は、「全部をそこそこ」ではなく「ひとつを尖らせる」ほうが、入居者の記憶に残る建物になります。たとえば、1階をガレージにして外観にコールテン鋼を効かせる、共用部は最小限にして住戸の断熱と通信に予算を回す、といった配分です。

また、狭小地では「共同住宅」として計画するか「長屋」として計画するかで、建てられる戸数や必要な空地が変わります。法規の面は、前述の長屋と共同住宅の違いの記事もあわせてご覧ください。

 

■ 企画段階で確認したい6つのチェックポイント
  1. 誰に貸すかを一言で言えるか:入居者像があいまいなまま設備を足すと、費用だけが増えます
  2. 周辺の競合物件と家賃帯を調べたか:同じエリアで何が足りていないかが、コンセプトのヒントになります
  3. 外装材の修繕周期と費用を見込んだか:素材の魅力と維持費はセットで考えます
  4. 断熱・窓の仕様を間取りと一緒に決めたか:後から変えると、住戸面積や外観に影響します
  5. 通信・宅配・ゴミ置場の位置を図面で確認したか:毎日使う場所ほど、後から直しにくい部分です
  6. 構造の種類を複数案で比較したか:法規・コスト・工期・遮音性能を並べて判断します

 

当事務所での取り組み

当事務所では、狭小地の共同住宅・長屋やガレージハウスなど、敷地の条件と入居者像に合わせた集合住宅の企画・設計を行っています。計画の初期からCGや模型等で外観や素材感を立体的に確認し、法規のチェックとあわせて「選ばれる理由」のある建物をご提案しています。

土地活用として賃貸住宅をご検討中の方、既存のアパート・マンションの建て替えやリノベーションをお考えの方は、お気軽にご相談ください。

 

参考:全国賃貸住宅新聞「入居者に人気の設備ランキング」(2025年10月20日号、NTT東日本 法人向けコラムでの紹介による)、2025年の新設住宅着工に関する報道(データ・マックス)、滋賀県「省エネ住宅の普及」、愛知県 建築基準法改正の概要。制度の内容や補助の条件は変更される可能性があります。計画の際は最新の情報をご確認ください。

 

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「直せる家具」が新しい基準に|サーキュラーデザインから読む家具トレンドと、長く使える家具の選び方

2026/10/09

「直せる家具」が新しい基準に アイキャッチ

家具を選ぶとき、多くの方がまず見るのはデザインと価格、そして座り心地だと思います。ところがここ数年、家具の世界では「その家具は、壊れたときに直せるか」「使わなくなったとき、次の人に渡せるか」という視点が、急速に存在感を増しています。

以前の記事「2026年のインテリアトレンド」では、流行色や素材の質感など、内装の「見た目」の傾向を取り上げました。今回は家具そのものに目を向けて、家具が「どう作られ、どう選ばれ、どう使い継がれるか」という、もう一つのトレンドを整理します。

 

いま家具の世界で起きている、3つの変化

家具のトレンドというと、形や色の流行に目が行きがちです。しかし、その背景では、家具との付き合い方そのものが変わり始めています。

 

変化 背景 家具に表れていること
「買い替える」から「直して使う」へ EUが2025年4月、家具を「エコデザイン規則(ESPR)」の優先製品群に選定。耐久性や修理のしやすさなどの要件づくりが進む ネジで組み立て・分解できる構造、交換できる部品、張地を外して洗える・替えられるカバーリング
「新品」から「ヴィンテージ・中古」へ 国内のリユース市場は2024年に約3.5兆円。環境省は2030年に4.6兆円へ広げる工程表をまとめている(2026年2月報道) 昭和のレトロ家具や北欧・ミッドセンチュリーのヴィンテージ家具を、張り替え・再塗装して使う人が増えている
「固定」から「組み替えられる」へ 引越しや家族構成の変化、在宅ワークなど、暮らし方の変化に家具が追いつけるようにしたいというニーズ ユニットを足し引きできるモジュールソファ、棚板や支柱を組み替えられるシェルフ

 

3つに共通しているのは、家具を「一度買ったら終わり」ではなく、「長く使い、使い回すもの」として考える流れです。この考え方は「サーキュラーデザイン(循環型のデザイン)」と呼ばれています。

 

サーキュラーデザインとは?

サーキュラーデザインとは、製品をつくる段階から、修理・再利用・リサイクルまでを見越して設計する考え方です。これまでの「つくる→使う→捨てる」という一方通行(リニア型)に対して、使い終わった後も製品や部品、素材が循環し続ける仕組みを目指します。

家具の一生 リニア型とサーキュラー型の比較 図解

 

家具は、大きくて重く、自治体の粗大ごみとして処分されることが多い製品です。一方で、木や金属、布といった、手を入れれば何十年も使える素材でできていることも少なくありません。座面の張り替えや脚のぐらつきの補修、表面の削り直しと再塗装ができれば、家具の寿命は大きく延びます。

EUのエコデザイン規則では、家具についての具体的な要件(委任法)の採択が2028年ごろに予定されています。日本の家具にすぐ影響するものではありませんが、海外の家具メーカーが「修理しやすさ」や「部品の入手しやすさ」を製品づくりの前提にし始めていることは、家具選びの目安として知っておいて損はありません。

 

「長く使える家具」を見分ける5つのポイント

では、実際に家具を選ぶとき、どこを見れば「直せる家具」かどうかがわかるのでしょうか。お店やショールームで確認しやすいポイントをまとめました。

 

チェック項目 見るところ 長く使えるかどうかの理由
組み立て方 脚や背もたれがボルト・ネジで留められているか、接着剤やタッカー(ホチキス状の針)だけで固定されていないか ネジで留めてある部分は、ゆるみの締め直しや部品の交換ができる。分解できれば、引越しの搬入出も楽になる
張地・クッション カバーを外せる「カバーリング」か、張り込み(固定張り)か。クッション材の交換に対応しているか ソファや椅子は、フレームより先に張地やウレタンが傷む。カバーリングならカバーだけの交換も可能。張り込みでも、張り替えに対応する工房に頼める作りかを確認
木部の仕上げ 無垢材か、突板(薄くスライスした木を貼ったもの)か、木目調のシートか 無垢材は表面を削って再塗装しやすい。突板は削れる厚みに限りがあり、シートは削り直しができない
部品とメンテナンス メーカーが修理・張り替え・部品販売を受け付けているか。品番が長く継続している定番品か 長く作り続けられている定番品ほど、部品やカバーが手に入りやすく、修理の実績もある
サイズの考え方 ユニットの追加・取り外しができるか。分割して運べるか 住み替えや部屋の使い方が変わっても、組み替えて使い続けられる

 

価格の安い家具がすべて悪いわけではありません。ただ、「何年使うつもりか」「傷んだとき、どこを直せばよいか」を買う前に一度考えておくと、結果的に買い替えの回数と費用を減らすことにつながります。

 

ヴィンテージ・名作家具を選ぶときの注意点

ミッドセンチュリーモダンの家具や、昭和のレトロ家具の人気が続いています。同じデザインに見えても、流通しているものにはいくつかの種類があり、修理のしやすさや価格が異なります。

 

種類 特徴 選ぶときに確認したいこと
ヴィンテージ(当時もの) 数十年前に製造された実物。年月を経た木や革の風合いがあり、一点ごとに状態が異なる フレームのぐらつき、クッション材の劣化、張り替え・再塗装の有無。修理済みかどうかで価格と安心感が変わる
正規品(現行生産) デザイナーや権利者から製造の許諾を受けたメーカーが、現在も作り続けているもの 部品・張地の交換や修理をメーカー経由で頼めることが多い。保証の内容を確認
デザインを似せた製品 有名な家具の形を参考にした、比較的安価な製品 素材や構造が簡略化されている場合があり、修理を前提にしていないものもある。構造と張地の仕様を確認

 

ヴィンテージ家具は、「古いからこそ、すでに一度は修理されている」ことも多い家具です。購入するときは、どこが当時のままで、どこに手が入っているかを販売店に聞いてみると、長く付き合えるかどうかの判断材料になります。

 

設計者の視点:造作家具と置き家具の役割分担

住まいの家具は、建物と一体でつくる「造作家具」と、あとから置く「置き家具」に分けられます。サーキュラーデザインの考え方は、この2つの役割分担にも当てはまります。

造作家具は「建物と同じ寿命」で考える

壁面収納や造り付けのベンチ、キッチンカウンターなどの造作家具は、建物と一緒に長く使うものです。だからこそ、扉の丁番やレール、天板など、消耗する部分を交換できるようにしておくことが大切です。金物を汎用品にしておく、天板をビス留めにして取り外せるようにする、といった配慮で、将来の補修がずっと楽になります。

置き家具は「持っていける・譲れる」ものを

一方、ソファやダイニングテーブル、椅子などの置き家具は、住み替えのときに持っていったり、次の人に譲ったりできるものです。造作で固めすぎず、暮らしの変化に合わせて動かせる余地を残しておくと、家具も住まいも長く使いやすくなります。

狭小住宅では「搬入経路」も設計の一部

都市部の狭小住宅では、階段や廊下の幅、窓の大きさによって、大きなソファやダイニングテーブルが搬入できないことがあります。分解できる家具や、ユニットに分かれるモジュール家具は、狭小住宅とも相性が良い選択肢です。気に入った家具がある場合は、設計の段階で寸法をお知らせいただければ、搬入経路も含めて検討できます。

 

■ 長く使える家具を選ぶためのチェックリスト

  1. 何年使うかを決める:数年で替えるものか、10年以上使うものかで、選ぶ基準と予算の配分が変わります
  2. 脚と背の留め方を見る:ボルト・ネジ留めなら、締め直しや部品交換がしやすくなります
  3. 張地とクッションの交換方法を聞く:カバーリングか、張り替えに対応しているかを確認します
  4. 木部の仕上げを確かめる:無垢材・突板・シートのどれかで、将来の補修方法が変わります
  5. メーカーの修理・部品対応を調べる:定番品かどうか、修理窓口があるかを購入前に確認します
  6. 搬入経路を測る:階段・廊下・開口の寸法と、分解して運べるかを確認します

 

当事務所での取り組み

当事務所では、住宅や店舗の設計の際に、スケッチアップ(CGソフト)で置き家具も含めて空間を立体化し、家具の大きさや配置、動線を確認しながら計画を進めています。お手持ちの家具やヴィンテージ家具を新しい住まいで使い続けたい、というご相談にも、寸法や素材感を合わせた内装のご提案で対応しています。

家具も建物も、「直しながら長く使う」ことで愛着が深まるものです。新築・リノベーション、店舗の内装と家具計画をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

 

参考:European Commission「Ecodesign for Sustainable Products and Energy Labelling Working Plan 2025-2030」(2025年4月16日)、環境省のリユース促進工程表に関する報道(2026年2月11日)。EUの家具に関する要件の内容・時期は、今後の検討により変わる可能性があります。

 

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用途地域はなぜ重要?「隣の空き地に何が建つか」から考える、土地選びの4つの視点

2026/10/06

用途地域はなぜ重要か アイキャッチ

土地を見に行くと、日当たりや駅からの距離、まわりの雰囲気など、どうしても「今」の環境に目が向きます。けれども、家は何十年も住み続けるもの。本当に知っておきたいのは、この先、まわりがどう変わり得るかです。

その手がかりになるのが「用途地域」です。用途地域は、自分が建てる家のルールであると同時に、隣や向かいの土地に建つ建物のルールでもあります。今回は、用途地域がなぜ重要なのかを、土地選びで押さえておきたい4つの視点から整理します。

 

用途地域は「まちの将来像」を示すルール

用途地域は、都市計画法にもとづいて市街化区域などに定められる地域の区分で、住居系・商業系・工業系をあわせて13種類あります。種類ごとに、建てられる建物の用途や、建ぺい率・容積率、高さの制限などが決められています。

つまり用途地域を見れば、そのエリアが「静かな低層住宅地として守られる場所」なのか、「店舗やマンションが増えていく場所」なのか、「工場や倉庫と共存する場所」なのかがわかります。土地の広告では1行で済まされがちな情報ですが、まちの将来像そのものを表しています。

 

視点1:隣の空き地に何が建つか

検討している土地の隣が、空き地や月極駐車場、古い倉庫だったとします。今は日当たりも眺めも良くても、将来そこに何が建つかは、その場所の用途地域で大枠が決まります。

同じ空き地でも用途地域で隣に建ち得るものは変わる 図解

 

用途地域(例) 隣地に建ち得る主な建物 高さ・日当たりの目安
第一種低層住居専用地域 住宅、小規模な店舗・事務所を兼ねた住宅、幼稚園・小中学校、診療所、老人ホームなど 絶対高さ10mまたは12mの制限と北側斜線があり、低層の街並みが保たれやすい
第一種中高層住居専用地域 中高層マンション、病院、大学、一定の店舗・飲食店(床面積500㎡以内・2階以下)など 絶対高さの制限はなく、斜線制限や日影規制(条例による)の範囲で中高層の建物が建ち得る
第一種住居地域 マンション、床面積3,000㎡以内の店舗・事務所・ホテルなど 道路斜線・隣地斜線、日影規制(条例による)などの範囲で建てられる
準工業地域 環境悪化の少ない工場・倉庫、店舗、パチンコ店、マンションなど 住宅のすぐ隣に、工場や倉庫が建つこともある
商業地域 事務所ビル、商業施設、飲食店、高層マンションなど 日影規制の対象区域外。隣に高い建物が建つことも想定しておきたい

 

もうひとつ見落としやすいのが、用途地域の「境目」です。幹線道路沿いでは、道路から一定の奥行きだけが別の用途地域に指定されていることが多く、一本裏に入るとまちの性格がまったく違う、ということがあります。自分の土地だけでなく、隣や向かい、裏の区画の用途地域も都市計画図で確認しておくと安心です。

 

視点2:自分の土地で「やりたいこと」ができるか

家づくりの希望は、住宅だけとは限りません。「将来、自宅で小さなカフェを開きたい」「仕事場を併設したい」といった計画は、用途地域によって可否が分かれます。

 

やりたいこと 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種住居地域 準工業地域
住宅の一部を小さな店舗・事務所・アトリエにする(兼用住宅)※ ○ ○ ○ ○
住宅とは別棟で、小さなカフェ(床面積150㎡以内・2階以下)を建てる × ○ ○ ○
事務所専用の建物を建てる × × ○
(3,000㎡以内)
○

※ 第一種低層住居専用地域などで認められる兼用住宅は、店舗や事務所などの部分が床面積50㎡以下で、かつ延べ面積の2分の1未満であることなど、用途と規模に条件があります(建築基準法施行令第130条の3)。

建てられる「大きさ」も用途地域と連動しています。たとえば100㎡の敷地で、容積率100%なら延べ床面積は100㎡まで、200%なら200㎡まで(前面道路の幅員による制限あり)。低層住居専用地域では絶対高さと北側斜線の影響で、3階建ての形が大きく制約されることもあります。土地の価格だけで比べず、「その土地で実現できる建物」まで含めて比べることが大切です。

 

視点3:日当たりと静けさが、どこまで守られるか

住み心地に直結するのが、高さと日影、そして周囲の用途です。

逆に言えば、商業地域や準工業地域に住まいを建てる場合は、将来まわりに建物が建っても光と視線を確保できるよう、中庭やトップライト、2階リビングなど、設計で光を取り込む工夫が効いてきます。用途地域は「避けるための情報」であると同時に、「設計の前提条件」でもあります。

 

視点4:建て替え・売却のときにどう効くか

用途地域は、建てた後の資産としての価値にも関わります。

古い建物付きの土地を購入するときは、「今建っている建物と同じものが、建て替え後も建てられるか」を確認しておくと安心です。

 

■ 土地を検討するときの、用途地域のチェック手順

  1. 都市計画図を見る:自治体のWeb都市計画図で、用途地域と建ぺい率・容積率を確認します
  2. 周辺の用途地域も見る:隣・向かい・裏の区画が別の用途地域になっていないかを確認します
  3. 空き地・駐車場の位置を把握する:現地で、将来建物が建ちそうな場所と方位をチェックします
  4. 上乗せのルールを確認する:高度地区、防火・準防火地域、地区計画、建築協定などが重なっていないかを調べます
  5. 設計者にボリュームチェックを依頼する:希望の建物が、どのくらいの大きさ・形で実現できるかを購入前に確認します

 

まとめ:用途地域は「これから」を見るための情報

用途地域は、自分の家に何をどれだけ建てられるかだけでなく、隣にどんな建物が建ち得るか、日当たりや静けさがどこまで守られるか、将来どう使えるかまで教えてくれる情報です。「今」の環境に加えて「これから」の環境を読むことで、購入後の「こんなはずではなかった」を防ぐことができます。

参考:都市計画法 第8条・第9条、建築基準法 第48条・別表第二・第52条・第55条・第56条・第56条の2、建築基準法施行令 第130条の3。建ぺい率・容積率などの指定値や日影規制の対象区域は、各自治体の都市計画・条例でご確認ください。

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家の浸水対策は設計でここまでできる|ハザードマップの見方と水害に強い住まい

2026/09/29

住宅の水害対策 アイキャッチ

毎年のように「線状降水帯」「記録的短時間大雨」という言葉を耳にするようになりました。大きな川の近くでなくても、側溝や下水があふれて住宅地が浸水する被害は珍しくありません。

水害は地震と違い、どこまで水が来るかをある程度事前に予測できる災害です。だからこそ、敷地選びや設計の段階で「高さ」と「素材」を工夫すれば、被害を大きく減らすことができます。今回は、ハザードマップの読み方から、新築・リノベーションで取り入れられる具体的な対策までを整理します。

 

まず知っておきたい、住宅を襲う水害のタイプ

ひとくちに水害といっても、原因によって起こり方が違います。対策を考える前に、自分の敷地でどのタイプが起こりうるかを確認しておきましょう。

 

種類 起こり方 住宅で起こりやすい被害
外水氾濫(洪水) 河川の水位が上がり、堤防を越える・決壊する 広い範囲で深い浸水。流れが強い場所では家屋の損壊も
内水氾濫 大雨を下水道や水路が排水しきれず、市街地にあふれる 周囲より低い土地や道路より低い敷地での床下〜床上浸水、排水口からの逆流
高潮・津波 台風や地震で海面が上昇する 沿岸部での浸水。海水による設備の腐食
土砂災害 大雨で斜面が崩れる、土石流が発生する がけや渓流の近くでの建物の損壊

 

見落とされがちなのが内水氾濫です。大きな川から離れていても、周囲より低い土地や、道路より敷地が下がっている住宅では起こりえます。

 

ハザードマップの「浸水深」を読む

ハザードマップでは、想定される浸水の深さが色分けで示されています。自治体によって区分や色は異なりますが、おおむね次のような目安で表現されています。

 

浸水深 建物への影響の目安 設計で考えたいこと
0.5m未満 床下浸水程度(大人の膝くらいまで) 基礎の高さや盛土で、床上浸水を避ける
0.5〜3m 1階の床上から1階の軒下まで浸かる 1階の設備・仕上げは浸かる前提で計画し、2階へ逃げられる動線を確保する
3〜5m 2階の床下から2階部分まで浸かる 建物だけで守るのは難しい。早めの避難が前提
5m以上 2階の軒下以上まで浸かる 敷地選びや住まい方そのものから検討する

 

あわせて確認したいのが、「家屋倒壊等氾濫想定区域」と「浸水継続時間」です。前者は、堤防が決壊したときの強い流れや河岸の浸食で、家屋が倒壊するおそれがある範囲。後者は水が引くまでの時間で、長いほど2階に避難しても孤立した状態が続くことになります。

 

浸水深の目安と、設計でできる対策の断面イメージ

 

設計でできる対策は「避ける・防ぐ・耐える」の3段階

水害への備えは、次の3段階で考えると整理しやすくなります。上の断面図の①〜⑥と対応しています。

 

1. 避ける:水が届かない高さに住まいをつくる

高基礎はコストがかかりますが、コンクリートの立ち上がりを仕上げれば、外観のデザイン要素として見せることもできます。

 

2. 防ぐ:水の入り口をふさぐ

 

3. 耐える:浸かっても早く復旧できるようにする

 

■ 水害に備えるための、住まいのチェックポイント

  • ハザードマップを確認する:洪水・内水・土砂災害のマップをそれぞれ見て、想定浸水深と浸水継続時間を把握します
  • 敷地と道路の高さを見る:前面道路や隣地より低くないか、雨の日の水の流れを観察します
  • 重要な設備の位置を確かめる:分電盤・給湯器・室外機が、想定浸水深より低い位置にないか確認します
  • 排水口の逆流に備える:1階のトイレ・浴室・床排水用に、水のうなどを用意しておきます
  • 保険の補償内容を確認する:火災保険に水災補償が付いているか、補償の条件はどうかを見直します
  • 避難のタイミングを決めておく:建物で守れる範囲を超える場合に、いつ・どこへ逃げるかを家族で共有します

 

マンション・既存住宅のリノベーションでできること

建物の高さそのものを変えにくい既存住宅やマンションでも、リノベーションの機会に取り入れられる対策があります。

令和元年東日本台風(台風19号)では、高層マンションの地下に設置された電気設備が浸水し、停電によってエレベーターや給水設備が使えなくなった事例がありました。これを受けて、国土交通省と経済産業省は2020年6月に「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」をとりまとめています。

 

知っておきたい、水害と住まいに関する制度

 

制度・動き 時期 内容
建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン 2020年6月 国土交通省・経済産業省がとりまとめ。洪水などのときにも電気設備の機能を保つための対策の考え方を整理
不動産取引時の水害リスクの説明 2020年8月〜 宅地建物取引業者が行う重要事項説明で、水害ハザードマップにおける物件の所在地の説明が義務化
火災保険の水災料率の細分化 2024年10月〜 全国一律だった水災補償の保険料が、市区町村ごとの水災リスクに応じた5段階の区分に

 

家を買う・建てるときには、こうした制度や保険の情報も判断材料になります。

 

まとめ:水害対策は、敷地を知ることから始まる

水害対策の基本は、自分の敷地に、どんな水が、どのくらいの深さで来る可能性があるかを知ることです。そのうえで「避ける」「防ぐ」「耐える」を組み合わせれば、建物と暮らしへのダメージを小さくできます。

ただし、想定浸水深が深い地域では、建物だけで命を守ることはできません。設計による備えと、早めの避難の両方が大切です。

当事務所では、敷地のハザード情報や浸水履歴等を確認したうえで、基本瀨設計を始めています。新築やリノベーションで水害への備えが気になる方は、お気軽にご相談ください。

参考:国土交通省・経済産業省「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」(2020年6月)、国土交通省「水害対策を考える」、損害保険各社・報道による2024年10月の火災保険水災料率改定に関する記事。浸水深の区分は一般的なハザードマップの凡例による目安で、実際の区分は各自治体のハザードマップでご確認ください。

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2026年のインテリアトレンド|ミラノサローネと流行色から読む、内装に取り入れる素材と色

2026/09/25

「今っぽい内装にしたいけれど、流行りはすぐ古くなりそう」――リノベーションや新築の打合せで、よくいただくご相談です。インテリアの流行は毎年のように話題になりますが、住まいの内装は家具や小物と違って、簡単には変えられません。

今回は、2026年に発表された流行色や、世界最大級の家具見本市「ミラノサローネ」で見られた傾向を整理したうえで、設計事務所の立場から「どこまでトレンドを取り入れるか」を考えてみます。

 

2026年のトレンドを読む、3つの情報源

インテリアの流行は、色の専門機関の発表や、国際的な見本市での新作発表から読み取ることができます。今回参考にしたのは次の3つです。

 

情報源 時期 内容
パントン「カラー・オブ・ザ・イヤー2026」 2025年12月発表 「PANTONE 11-4201 Cloud Dancer(クラウドダンサー)」。騒がしい世の中に落ち着きをもたらす、ふんわりとした白
日本流行色協会(JAFCA)「2026年春夏プロダクツ&インテリアカラー」 2026年春夏 テーマは「閾値(しきいち)」。淡い色が柔らかく重なる、見えるか見えないかの繊細な色表現
ミラノサローネ(Salone del Mobile.Milano)2026 2026年4月 167か国から約31.6万人が来場。70年代の雰囲気、曲線の家具、アースカラー、素材の質感が目立った

 

3つに共通しているのは、強い主張よりも「落ち着き」「温かみ」「手ざわり」を大切にする方向に向かっていることです。ここから、住まいの内装に関係の深いキーワードを4つ取り上げます。

 

キーワード1:柔らかな白と、アースカラー

パントンが「白」を今年の色に選んだのは、この発表が始まって以来はじめてのことでした。ただし、ここでいう白は真っ白ではなく、わずかに温かみを含んだ柔らかな白です。

一方、ミラノサローネでは、ブラウン、オレンジ、くすんだグリーン、オーカー(黄土色)といったアースカラー(土や植物を思わせる色)が多く使われていました。国内のリノベーション会社の記事でも、テラコッタやオリーブグリーン、チョコレートブラウンが注目色として挙げられています。

 

2026年のインテリアカラーの方向性(イメージ)

 

内装に置き換えると、壁・天井の広い面は柔らかな白、床や造作家具、ファブリックでアースカラーを重ねるという組み立てがしやすい配色です。真っ白な壁は光を強く反射してまぶしく感じることがありますが、少し黄みやグレーを含んだ白にすると、昼の自然光でも夜の電球色の照明でも落ち着いた印象になります。

 

キーワード2:70年代リバイバルと「包み込む」家具

今年のミラノサローネで多くのメディアが指摘したのが、1970年代を思わせるデザインです。低く大きなソファ、床に沈み込むような「カンバセーションピット」風のソファ、背もたれが体を包むように曲がった椅子など、ボリュームのある柔らかな家具が数多く発表されました。あわせて、スチールパイプの椅子(チューブラーチェア)をいまの感覚で作り直したものも目立ちました。

 

カンバセーションピットとは、床を一段下げて、そのくぼみに沿ってソファを造り付けた団らんの場所のことです。1950〜70年代の住宅でよく見られた手法で、ミッドセンチュリーモダンの代表的な空間の一つでもあります。

建築として取り入れる場合、床を下げる部分は基礎や床組み、断熱の納まりに関わるため、計画の早い段階で決めておく必要があります。段差によるつまずきや、将来の暮らしやすさも考えておきたいポイントです。リノベーションで床を下げられない場合は、置き家具の低いソファや、段差の代わりにラグで居場所を区切る方法もあります。

 

キーワード3:手ざわりと「不完全さ」

3つ目のキーワードは素材の質感です。ミラノサローネでは、節や年月の跡が残る木のテーブル、色の付いた大理石、表情のある金属、立体的なタイルや木の壁材など、手でふれたくなる素材が多く見られました。JAFCAのテーマでも、ざらざら・ぬめりといった触覚的な変化が色の考え方に含まれています。

これは、当事務所が普段から使っている素材とも重なります。代表的な素材と、使うときの注意点を整理しておきます。

 

素材 空間に与える印象 使うときの注意点
杉板型枠コンクリート コンクリートの表面に杉板の木目が転写され、硬い素材に温かみが出る 打設後のやり直しがきかないため、板の割付けや目地の位置を図面で決めておく
無垢の木(節あり) 節や木目の揺らぎが「完璧すぎない」自然な表情をつくる 反りや隙間、傷が出ることを前提に、樹種と仕上げを選ぶ
左官仕上げ コテ跡や光の陰影で、同じ白でも柔らかい表情になる 職人の手による仕上がりの差があるため、サンプルで確認する
コールテン鋼・黒皮鉄 時間とともに色が変わり、素材の経年変化を楽しめる コールテン鋼は安定するまで錆汁が出ることがあるため、周囲の床や壁との取合いに配慮する

 

こうした素材は、年月とともに味わいが増していくものです。流行としての「質感」ブームが過ぎても古びにくいという点で、住まいの内装と相性の良いトレンドだと考えています。

 

キーワード4:ホテルライクとウェルネス

ミラノサローネでは、上質なホテルのような落ち着いた寝室・リビングの提案や、サウナやトレーニング器具を美しくデザインした展示も話題になりました。「家で整える」という考え方が、インテリアの分野にも広がっていることがわかります。

住まいで取り入れるなら、照明を天井の中央から一灯で照らすのではなく、間接照明やスタンドで低い位置に光を落とす、寝室の建具や収納の面をそろえて視界をすっきりさせる、といった工夫が効果的です。いずれも大きな費用をかけずに、ホテルのような落ち着きに近づけることができます。

 

トレンドは「変えにくさ」で取り入れ方を変える

ここまでのトレンドを、実際の住まいにどう取り入れるか。当事務所では、内装の部位を「変えにくさ」で分けて考えるようにしています。

 

変えにくさで考えるトレンドの取り入れ方

 

構造や窓の位置は、あとから変えることがほとんどできません。床・壁・天井の仕上げも、変えるには工事が必要です。一方、置き家具や照明、ファブリックは、暮らしながら入れ替えることができます。変えにくい部分ほど長く付き合える素材と色を、変えやすい部分ほど気軽にトレンドを、という順番で考えると、数年後に「流行りで選んでしまった」と感じにくくなります。

 

■ 内装にトレンドを取り入れるときのチェックポイント

  • 色は大きなサンプルで見る:小さな色見本と、壁一面に塗ったときの印象は大きく違います。できればA4サイズ以上の見本を、実際の部屋の光で確認します
  • 昼と夜の光で確かめる:同じ白やアースカラーでも、自然光と電球色の照明では見え方が変わります
  • 差し色は「面積の小さいもの」から:オレンジなどの強い色は、椅子や照明、クッションなど、あとから替えられるものに使うと失敗が少なくなります
  • 経年変化を受け入れられるか考える:無垢材や鉄、左官は、傷や色の変化も味わいになる一方、新品のままの状態は続きません
  • 床を下げる・造り付けるは早めに決める:カンバセーションピットや造作ソファは、構造・断熱・設備と関わるため、基本設計の段階で検討します

 

当事務所での取り組み

当事務所では、以前の記事「リビングダイニング デザイン」シリーズでご紹介したように、スケッチアップ(CGソフト)で内装を立体化し、素材や色の組み合わせを並べて比較しながら検討しています。壁の白の色味や、床材の樹種、差し色の入れ方などを、完成前に画面上で確認できるので、「思っていたのと違う」を減らすことができます。

流行を追いかけるだけでなく、10年後も心地よいと思える内装をご提案することを大切にしています。新築・リノベーション、店舗の内装をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

 

参考:Pantone「Pantone Color of the Year 2026: Cloud Dancer」(2025年12月4日)、一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)「2026年春夏JAFCAプロダクツ&インテリアカラー」、Salone del Mobile.Milano 2026 に関する Wallpaper*、SURFACE、Finnish Design Shop の各記事。色見本は方向性を示すイメージで、各団体の公式色値ではありません。

 

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